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クラウドの利用拡大でPMOの仕事自身が大きく変わる

IT市場ではこれまでマーケットで優勢を誇っていたオンプレミスでの実装プロジェクトから徐々にクラウド利用によるITの 短期稼動が増加するようになってきており、従来からのPMOの役割も大きく変化しようとしています。
システムに必要な機材をすべて購入し、オンプレミスで立ち上げて稼動させるという仕事ももちろん内容次第で難易度が高く、 非常に気をつかう業務でもありますが、IaaSなどのクラウドを積極利用し、シームレスにパフォーマンスを発揮させるというのは、 これまでのSIとはひと味もふた味も異なるものになり、さらなる知見と確実な判断が求められるようになってきており、この領域で高い成果をだせるPMOを市場は必要とするようになってきています。

基幹システムの一部をIaaSに移植するといった案件も登場

これまでは基幹システムはオンプレミスで、それ以外の部分はクラウドを使ってといった案件での シームレスな利用というものが多かったクラウド利用ですが、既に一部のクライアントではERPなどの ライセンス取得済みの基幹システムをクラウド上で稼動させるといった大胆な使い方へシフトするケースも 登場しはじめており、プロジェクトマネジメントで気を使わなくてはならない領域もかなり変化しつつあることがわかります。

これまでにないパフォーマンス問題も顕在化

パブリッククラウドにせよプライベートクラウドにせよ、実装の要件を満たすCPU,メモリ、容量などのスペックを満たせば 本来オンプレミスから移築してもまったく問題なく稼動し、サービスインの段階でも問題は見つからないことがほとんどですが、 実際にERPなどの利用が始まりますと、20日締めや期末など特定の業務上の利用が集中してしまいますと、 思わぬパフォーマンスイシューが発生することになりEPRなどでは使いものにならないという社内的な不満が一気に爆発する ことになってしまいます。
本来バグもなく安定稼動すればそれでPMOの仕事は見事に終了となるはずなのにクラウドが絡むことで、 パフォーマンスイシューがついてまわり解決策をさぐるのに多くの時間を費やされるといったことになりますとPMOにも非常に大きな 負担がかかることになります。
これがフリーランスでこうしたPMOを受け持つことになればなおさらで、すべての実装をひとつの 会社で受け持つ場合には逃げ場はありませんが、フリーランスのPMOとして実装部分にだけ管理責任を持つ場合にはシステム要件に 関する瑕疵にだれが責任をもつのか明確にしておく必要もでてきており、業務委託のありかた自体から考えなくてはならない 時代がやってきているともいえます。
しかし今後もクラウド利用の実装案件は増える一方ですから、逃げて回るのではなく早い段階にしっかりとした知見を確立することも 重要なテーマになってきます。
ここからのSIビジネスはこれまでのようにスクラッチからすべて自前で用意して実装し管理していくという方法から、クラウドで レンタルの借り物サーバーをすぐに使い始め、必要に応じてスケールアウトができる、まるで電気コンセントに差し込んで使い、 容量が足りなければ契約で増やしていくといった方法が当たり前の時代にさしかかっていることを強く感じさせられます。
当然こうしたITビジネスの係わる企業や人も働き方が大きく変化しつつあり、そのもっとも典型的な職種になろうとしているのがPMOで あることをしっかり認識しておくことが必要になりそうです。恐らくこの流れはIoTが普及する2020年以降さらに加速化することが 予想され、置き去りにされないような対応とケイパビリティの補強といったことがPMOもかなり強く意識することが重要になります。

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